水鉄砲を持ったおじさんと散歩しました!
今日散歩をしているとデカめの水鉄砲を持って歩いているおじさんを見つけました。何してるんですか、と声をかけるとおじさんは水鉄砲のタンクを指さして言いました。
「これね、食用色素、水に溶かしたの」
「何に使うんですか?」
「んん~、わかりやすく言うと縄張り争いかな」
(えっ、任天堂のやつじゃん!)と密かにテンションが上がっていると、おじさんがシュコシュコとポンプを圧縮し始めました。そして民家のベランダに干された白Tシャツに照準を合わせると色水を発射しました。見事にTシャツが青色に染まり「上手いでしょ」とおじさんは得意げです。その後もおじさんはこの前受けた健康診断の話をしながら、その片手間に白Tシャツを見つけると水鉄砲で青く染め上げました。
しばらく歩くと赤い染みのできた白Tシャツがベランダにかかっているのを見つけました。それを見つけるとおじさんは「今回はここまでかな」と言って、来た道を引き返しました。慌ててそれについて行くとおじさんの額に赤いレーザーサイトの光が当たりました。おじさんは慌てて左によけましたが、それにあわせてレーザーの光も左に動きおじさんを打ち抜きました。「マンメンミ」という断末魔を残しておじさんはアスファルトに倒れ伏します。見事なドラッグショットでした。
ちょっと待ったらリスポーンするかなと思って待っていると物陰から別のおじさんが姿を現しました。そのおじさんは腰に巻いたウェストポーチから白Tシャツを取り出すと道路に流れた血でTシャツを染めました。おじさんは思ったより強大なものと戦っていたのかも知れません。